こんにちは。愛知つのだ産業医事務所株式会社の産業医角田拓実です。

今回は職場での眠気に関して説明を行っていきます。

仕事の能率・集中力の低下や交通事故といった様々なトラブルを引き起こしうる眠気の注目ポイントを確認していきましょう。

職場での眠気は問題が大きい

職場での眠気は様々なトラブルを引き起こします。

多くは集中力の低下やうたた寝で取り組むべき仕事に集中できなかったり仕事が覚えにくかったりといったケースです。

仕事が運送業や建設業であれば交通事故や転落事故など自身だけでなく周囲に大きな影響を与える災害を起こす可能性があります。

一方で「眠気」といったものにどこまで職場で対応してよいかわからないことも多いです。

職場での眠気の原因などを知っておくことでよりよい対策が打てることもあります。

不規則な生活

眠気の原因は不規則な生活で起こることが多いです。

寝る直前までスマートフォンなどのブルーライトを浴びたり、コーヒーなどのカフェインを含んだ飲料を飲むこと、食事を食べる時間が遅いなど様々なファクターがあります。

職場では3交代制や長時間の残業などどうしても避けられないケースが存在することも事実です。

しかしながら日中少しでも集中できるように生活リズムを整えていくことも重要です。

職場での眠気が強い場合はまず生活に注意していきましょう。

睡眠時無呼吸症候群

職場での眠気はしばしば睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合があります。

睡眠時に気道が狭くなり脳に十分な酸素が届かず睡眠の質が落ちてしまう病気です。

いびきという症状が代表的ですが自覚症状が無く。ご家族も「そういうもの」という認識で放置されがちです。

運転を主とする業態では検査を実施されることが多いですが、一般の業務では実施されないことがほとんどです。

産業医などから検査を勧められて気付くことも多いです。

薬の影響

薬の中には眠気を誘発するものも含まれています。

自分が気にせずに飲んでいた薬の影響で日中の眠気に悩まされるケースが存在します。

もちろんすべての薬が眠くなるわけではありません。

近年では同じ効能の飲み薬でも眠気が少ない薬も増えてきています。

眠気が気になる場合は主治医に相談を申し出るのも一つの手でしょう。

職場内で困っていたら産業医に相談するのも手

職場内で効率が下がって問題になる場合は産業医や保健師に相談することも一つの手でしょう。

職場内で治療を行うことはできませんが、可能性に関してアドバイスを貰ったり、主治医への相談の方法を教えてくれることもあります。

職場での疾病による生産性の低下(=プレゼンティーズム)が話題になっています。

元気に体調良く仕事に取り組むことができるように意識をしてみてください。

愛知つのだ産業医事務所株式会社 産業医 角田拓実