こんにちは。愛知つのだ産業医事務所株式会社の産業医角田拓実です。

今回は産業医契約をする際の見積書の注目ポイントに関して説明を行います。

ネット上では「基本料金が安い!!」を売りにしたサービスが増えてきていますがポイントに関して解説を行います。

基本料金はどこにかかることが多いか?

産業医サービスの基本料金に関して最低価格は産業医選任義務のある50人に設定されていることが多いです。

産業医サービスがフォローする人数に対して基本料金が増えていくことがほとんどですので、見積もりを依頼する際には価格感を確認する必要があります。

有害業務がある業種によっては価格体系が変更になる場合もあるそうですのでこちらに関しても確認を行うようにしましょう。

当然ではありますが、ネットで見た最低価格にはならないことがほとんどですのでそのように認識しながら産業医サービス担当者と相談を行うことがお勧めです。

どんなところでオプション価格がかかるの?

基本料金に関して説明を行いましたが、多くの産業医サービスにおいてオプション料金が発生します。

延長料金やストレスチェック実施料はわかりやすいところです。

基本料金内に産業医の訪問料が含まれている場合が多いですが、こちらが別途必要になるサービスもあるのできちんと確認を行いましょう。

法令上月1回(条件を満たした場合は2月以内毎に1回)の巡視義務が存在しますので、訪問は必ず必要になるからです。

また巡視報告書、産業医による意見書発行料、遠隔ビデオによる面談料、電話・メールでの対応料に関しては必ず確認する必要があるでしょう。

特に巡視報告書・産業医意見書に関しては毎月発生することが多いため基本料金化から価格が上がってしまう場合もあります。

見積書で確認するポイントは?

大切なことは前述したように基本料金だけでなく、発生しうるオプション料金を含めた価格をきちんと盛り込んでいただくことです。

産業の発行する書類には比較的コンスタントに発生するものが存在していることが多いです。

また、面談対応に関しては産業医との契約が行われ担当者が慣れてくると「産業医面談をして欲しい人が増えた」となることが多いとされています。

「最初は面談はないだろう」と考えて面談を従量制で契約すると面談が必要な方の分まで予算が足りなくなるといった話を聞くこともあります。

結局価格はどう考えればよいの?

とはいえ、保険診療ではなくあくまで法令上義務はあるが商業ベースが許されていることが産業医や産業医サービスです。

各社様々なメリットや工夫をこなしながらサービスを開発していますので、付随する付加価値により差があることは一般的です。

概ねの価格としては愛知県医師会や日本橋医師会が産業医の報酬月額に関して作成をしているようです。

あくまで産業医単体で、産業保健サービス全体での価格ではありませんが「医師会」という公の組織が作成している基準を確認することも相場観を知るうえで大切でしょう。

日本橋医師会産業医報酬基準額

topic_file32_1460600097.pdf (nihonbashi-med.com)

愛知県医師会嘱託産業医の目安

syokutaku.pdf (med.or.jp)

まとめ

産業医サービスは必ずしもネットで歌われている「業界最安値」で契約できることは多くありません。

オプション料金や相場観に関してきちんと確認を行いながら適時検討していただくことが大切でしょう。

「医師会」が出している産業医の基準報酬額も参考になるので一度確認を行ってみるとよいでしょう。

愛知つのだ産業医事務所株式会社 産業医 角田拓実