こんにちは。愛知つのだ産業医事務所株式会社の産業医角田拓実です。
健康経営に注目が集まっています。
一方で初級と言われている健康経営アドバイザーに比べ上級資格の健康経営エキスパートアドバイザー取得者は非公開ながら多くはない印象です。
今回は現役産業医・健康経営エキスパートアドバイザーである角田が基本の勉強法に関して解説をしていきます。
試験の形式は?
試験の形式は5つの選択枝から1つを選択する形式です。
一般的な紙面のテストと異なりCBT形式で実施されます。
CBT(Conputer Based Testing)形式とはコンピューターを使用した試験です。
出題はプール問題からランダム出題になりますので受験生各人が異なる問題が出題されます。
試験難易度は?
試験難易度はしっかりと対策を行わないと不合格になってしまうとうい印象でした。
50問出題で約8割以上とらないといけないと公表されており10問程度しか間違えることが許されません。
ちょっとした選択肢のミスで十分不合格になってしまうタイプの試験だと感じました。
同期で勉強していた医師の何人かも不合格になることがありました。
問題に関しても後述する対策問題に類似する問題も比較的出題される一方、初見の問題も出題されていることも覚えておいてください。
試験対策は?
試験の申し込みをした際対策例題として50問の問題集を受け取ることが可能です。
まずはこの問題のコピーを取り実際に自身で回答を行い難易度・自分の立ち位置を把握しましょう。
基本的には調べた限りこの50問の問題集以外は問題は出回っていないようでした。
一般的な受験勉強は過去問ベースで勉強していくと対策としては早いですが健康経営エキスパートアドバイザー試験ではその方法は使えません。
したがって、基本的な勉強法は受験申込とともに配布される「健康経営アドバイザー・エキスパートアドバイザー共通テキスト」を読み込んでいくことになります。
試験問題は大見出しやPOINT以外の部分からもしっかりと出題されている印象があるためきちんと試験対策時間を作って内容を把握して学習する必要があります。
注意すべき点は?
私が試験を受ける際に注意すべきだと感じたのは「労働基準法」「労働安全衛生法」に関わる出題です。
この分野はテキストでは書ききれないほど内容が多い部分かと考えます。
労働基準法・労働安全衛生法はテキストの内容はマストですが、別途学習を行い主要な条文は頭に入れておいた方がよいでしょう。
社労士の先生や労働衛生コンサルタントの先生などはすでに知っている内容が多いかと感じました。
まとめ
健康経営エキスパートアドバイザー試験の基本は王道の勉強法です。
練習問題で「どのようなレベルでどのような問題が出題されるか?」を把握し、テキストで「出題されると思われるポイントを確認」しつつ、「細かい部分も覚えていく」対策が必要です。
基本的には一夜漬けで合格できる試験ではなく、しっかりと対策期間を作った上で受験することをオススメします。
本記事を読んでいただいた受験生の方が試験に合格し、事業者様に対して適切なコンサルティングが行えるようになることを応援しています。
愛知つのだ産業医事務所株式会社 産業医 角田拓実