産業医はどのような資格に基づい仕事をしいるのでしょうか?

こんにちは。愛知つのだ産業医事務所代表産業医の角田拓実です。

今回は産業医になるための資格要件に関して紹介を行っていこうと思います。

単純に産業医と言っても様々な条件によって資格を得ることが可能です。

一番代表的な資格は日本医師会認定産業医だと思われます。

日本医師会認定産業医以外でも特色のある資格要件があるため今回は紹介をしていこうと考えます。

産業医選任の際の参考にして頂ければ幸いです。

①講習を履修した者

先述した代表的な日本医師会認定産業医が該当するものです。

50単位(1時間1単位)の講習を修了したものが医師会に申請をすることで取得できます。

単位は様々な講習に出席することでも取得かのうですし、1週間まとめて講義を受け続けることで取得も可能です。

晴れて認定産業医になった医師には認定証が与えられます。

医師免許と認定書を取得・提出することで産業医として選任を受けることが可能になります。

また、産業医科大学では「基本講座」と呼ばれる2カ月間の講習が存在します。

こちらは産業医科大学の卒業者以外も受け入れをしており講義だけでなく実習なども行いながらじっくりと産業医としての能力を高めていきます。

最後まで講習を受けることにより「ディプロマ」と呼ばれる認定証が与えられ更新のいらない産業医資格となります。

基礎講座を受けた産業医を見つけた際は産業医学の知識が充実した医師かもしれません。

なお、日本医師会認定産業医の認定期間が切れた場合でも、産業医に関わる講習を受けたことには変わりがないため産業医の業務を続けることは可能です。

②労働衛生コンサルタント(保健衛生)に合格した者

こちらの産業医資格は国家資格である労働衛生コンサルタント(保健衛生)に合格し登録されたものになります。

筆記試験及び口述試験が課せられるため、講習受講のみで取得可能な医師会認定産業医よりも難易度が高めとなっています。

労働安全衛生法や衛生管理に関わる一定の知識を試験では試されるため実務においても一定の知識が担保されているといえます。

専門性としては仕事上の作業環境に関する管理等に精通しているといわれています。

こちらも産業医の選任で迷った際は労働衛生コンサルタントの資格を持っているか確認するとよいでしょう。

なお、労働衛生コンサルタントが産業医になるためには医師免許が必須となっております。

③産業医科大学を卒業した者

産業医科大学は産業医を育成することに特化した医科医学です。

6年間を等して定期的に産業保健に関わる講義などを受けます。

卒業後も義務年限として専属産業医として勤めることや労災病院での勤務が求められるため実務経験に関して豊富です。

産業医間のネットワークも強いため選任することができれば非常に心強いです。

一方で、産業医仲介会社などには所属せず産業医科大学のネットワークで仕事をすることも多く探す難易度は高めと言えるでしょう。

④衛生学に関する大学教員

衛生学に関する口座に存在する教授、准教授、講師またはその経験者であれば産業医の資格があります。

プロフェッショナル中のプロフェッショナルですが、実務上の医師として選任することは難易度が高いです。

衛生学に関わる口座に産業医に関わる相談をすると若手の衛生学医師などを紹介していただける可能性もあります。

解析分野に特化した医師を紹介していただける可能性があります。

まとめ

今回は産業医の資格に関して説明を行いました。

どの資格も医師免許が前提となるため、注意してください。

筆者は日本医師会認定産業医と労働衛生コンサルタントの資格を取得しています。

労働衛生コンサルタント業務に類ずる産業環境の管理、作業方法の管理、職場の仕組みづくりに関しても対応可能です。

お困りの際は気軽にご相談ください。

愛知つのだ産業医事務所株式会社 産業医 角田拓実