駐車場や倉庫の壁についてる物体はアスベストですか？

こんにちは。つのだ産業医事務所の産業医角田拓実です。

以前職場巡視をしている際に担当者様に質問されたないように関して共有していこうと考えています。

駐車場や倉庫の壁にもやもやとした感じの鉱物が断熱材として使用されていることに対しての質問でした。

「これはアスベストですか？有害性が強く発がんが心配です」とのことでした。

アスベストは従来の建物において断熱材として活用されていました。

しかしながら強い発がん性を持つため現在は使用禁止になっている状態です。

担当者様が心配になることは非常に納得できます。

アスベスト以外の可能性は？

最終的には専門家にアスベストかどうか調査を依頼したり建物の設計図を確認する必要がありますが、アスベスト以外の可能性もあります。

それはロックウールという物質です。アスベストが石綿と呼ばれることがあるのに対してロックウールは岩綿と呼ばれます。

アスベストは国債区分で発がん性があるグループ１に分類されていますがロックウールは発がん性が分類できないグループ3に分類されています。

もちろん発がん性がないとはいえ多量に吸い込むとロックウールでもじん肺を発症する可能性があるので衛生管理には気を付けましょう。

新しい建物に関してはアスベストの使用は禁止されているため問題であることは少ないですが、古い建物に関しては注意が必要です。

実際にアスベストは使用されることが非常に多かった物質です。

怪しいと思った場合は石綿に関して調査する資格を持った専門家に相談しましょう。

アスベストであった場合は除去や封じ込めといった対策が必要になります。

今回はアスベストとロックウールに関して紹介させていただきました。

見た目では判断できないので石綿調査者による確認をしていただくようにしましょう。

それでは衛生に注意した就労を続けて下さい。ご安全に。

愛知つのだ産業医事務所株式会社　産業医　角田拓実ｄ