こんにちは。愛知つのだ産業医事務所株式会社の産業医角田拓実です。

今回は中小企業で産業医ができることに関して解説を行っていきます。

上場企業から20人規模の事業所まで現場を経験してきた産業医だからこそわかる解説を行っていきます。

大企業の産業保健の特徴は?

大企業における産業保健の特徴はシステム化が進んでいることが特徴です。

時には数千人の健康管理を行う必要があるため業務は定型化されることが多いです。

メインを定型対応で行い、一部例外事象に関して個別対応を行う手法です。

産業医、保健師、人事スタッフが多いとはいえ、数千人相手には対応が追い付かないことが多いです。

一方で産業医が専属産業医として常駐しているため、体調が不安定な方の定期的なフォローアップが行いやすいのは大きなメリットでしょう。

トラブルが発生した際も集中して対応が可能でしょう。

中小企業の産業保健の特徴は?

中小企業においてほとんどのケースでは産業保健を担うのは嘱託産業医です。

月に1回~4回程度の訪問になりますのでどうしても時間が限られてしまいます。

その中でどれだけ産業医として企業への支援ができるかが中小企業での産業医の活躍のしどころです。

前述した大企業とは異なり体調不良の方のフォローアップへの期間が長くなってしまうこともあり産業医としての経験が大切になってきます。

中小企業で産業は何ができるの?

中小企業における産業医の活躍は非常に柔軟です。

大企業においてはシステム化が進み柔軟に対応できないケースや時間がかかってしまうケースが存在します。

一方で中小企業は全体での距離が近いため何か施策を行う際に社長や役員といった決裁権を持ったステークホルダーと対話が行いやすいこともあるでしょう。

また、従業員が産業医のことを認知しやすいため相談対応等もお互いにしやすい傾向にあります。

とはいえ人数が少ない分従業員が「周囲に産業医面談をしたことが分かってしまう」という懸念を感じることもあるため慎重な対応は必要です。

1か月に訪問できる頻度はどうしても限られてしまいますが、人事労務担当者上司との連携を組み合わせることで対応を充実させることも可能です。

最近ではビデオ通話による面談が一般的になっているため、訪問日でない日にも面談を入れることで大企業に近いフォローを実施できたケースも経験しました。

まとめ

大企業に比べてどうしても手薄になりがちな中小企業です。

しかしながら、小回りが利く・ステークホルダーとの距離が近い・ビデオ通話などが発達してきたこともあり、従来より充実した支援が行いやすい環境が整い始めています。

貴方の会社の産業医はこのような対応は実施されているでしょうか?ビデオ通話を使った面談を導入するだけでも大分環境を整えることが可能です。(メンタル対応初回はやはり対面が良いですが。)

ぜひ中小企業での産業保健に取り組んでいただければ幸いです。

愛知つのだ産業医事務所株式会社 産業医 角田拓実