こんにちは。愛知つのだ産業医事務所株式会社の産業医角田拓実です。

今回は産業医がどうしても職場に合わない際の対処方法に関して説明していきます。

産業医は全国に7万人~10万人いるといわれており、企業での仕事に対するモチベーションや知識やコミット感など非常に様々です。

選任してから「合わないな」や「業務に十分に当たれていない」といった印象を受ける場合も少なくないといわれています。

特に臨床業務(外来や病院の仕事や手術など)を行っている医師の場合どうしても患者さんの対応優先になってしまうことが少なくありません。

企業としてもせっかくお金を払って選任をしているのに対応してくれなければ意味がありません。

なぜ職場に合わない産業医が生まれるか?

なぜ職場に合わない産業医が生まれてくるのでしょうか?

これはシステム上致し方ない部分があります。

まずは産業医の資格自体を取得するハードルが低いこと(講習を50単位で取得できます。)。

病院での業務が優先されがちなこと。

企業での振る舞いが分からないこと。

産業医の業務に関して理解度が高くないこと

医師会経由で照会され名義貸しとして理解してしまっていること。

仲介会社経由でバイト感覚で来ていること。

様々な理由が出てきます。弊業界として非常に申し訳ないことですがこれらの理由に当てはまることが多いことは事実です。

まずはきちんと話してみよう

うまく企業とかみ合っていないと感じたらまずは産業医に時間を作って話をしてみることが大切です。

自分自身の状況に関して産業医自身も気が付いていないことも多いため遠回しに説明するよりも腹を割って話すことも有効です。

ご本人に気が付いていただくことも大切ですし、企業としてきちんと話をしているという事実が大切でしょう。

話をする際は担当者だけでなく上席の者なども合わせて対応を行うとよいでしょう。

契約期間満了で契約終了もあり

産業医業務に対応が無い場合は契約期間満了で契約終了も十分視野に入るでしょう。

産業医契約は見直しを行わなければずっと昔から選任し続けているといった場合も多いです。

地元の先生だから、社長の友人だからという理由で従業員や会社に対応を行っていいわけではありません。

基本的には業務委託契約が多いためタイミングを見計らって粛々と契約解消を行うことも必要です。

産業医の再選任はどうするの?

産業医の再選任には医師会経由・仲介会社経由・独立事務所・知り合いからの紹介などがあるでしょう。

オススメは名前、顔、仕事ぶりが分かる産業医をさがすことです。

上記の中で産業医としてオススメなのは独立事務所や知り合いからの紹介でしょうか。

独立事務所の場合も業務内容はきちんと確認しましょう。

知り合いからの紹介もきちんと仕事をしているのかヒアリングを行ったうえで慎重に選ぶことをオススメします。

医師会は一度選任すると地元の先生のためなかなか変更しづらい・自分のクリニックの患者さんがどうしても優先なことが多いです。一方で地元の先生のため相談しやすい部分もあります。

仲介事業者はいい先生も所属していますがバイトの一環で仕事をする先生も割と多いです。

まとめ

産業医の業務をしなかったり合わないなと感じた際はご自身が気が付いていない場合もあるためしっかり話し合いをするとよいでしょう。

それにも関わらず対応が変わらない場合はタイミングをみて再選任することも大切です。

貴方の会社自身のリスクや従業員の損失も考えるとどうしても再選任をしなければならない場合もあります。

担当者だけの一存では決めることができない問題ですが、社内で確認やコンセンサスを形成しながら対応をしていきましょう。

愛知つのだ産業医事務所株式会社 産業医 角田拓実